院長ブログ

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むずむず脚症候群

睡眠障害の1つに「むずむず脚症候群」という疾患があります。
その名の通り、足がむずむずするというのが主な症状です。
「レストレスレッグス症候群」とも言います。

次のような4つの特徴があります。
1. 下肢の異常感覚のために足を動かしたいという欲求が生じる。
2. その異常感覚は静かに休んでいるときに生じやすい。
3. その異常感覚は歩いたり足を動かしたりすることによって軽減する。
4. その異常感覚は夕方〜夜間に生じやすい。

典型的には、夜寝ようとして布団に入ると足がムズムズしてきてじっとしていられなくなります。足を動かしたくなり、布団から出て歩いていると一時的に症状は落ち着いてきます。しかし、また布団に入って横になるとムズムズして、その不快な感覚のために眠りに入ることができず、イライラして足を動かして・・・ ということを繰り返します。そのため、なかなか眠ることができません。

異常感覚の感じ方は様々です。ムズムズ、ソワソワ、イライラ、だるい、ほてる、かゆい、虫がはう感じなど多彩な表現で訴えられます。共通しているのは下肢の“不快感”です。この“不快感”のために夜の睡眠が妨げられ、睡眠不足となり、日中の生活にも支障を来すことがあります。

夜に症状が出ることが多いですが、日中にもデスクワーク、会議、乗り物などでじっと座っているときに症状が出ることもあります。

一般的にはあまり知られていませんが、日本での有病率は3〜5%くらいと推定されており、決して珍しい疾患ではありません。しかし、病気とは分からずに我慢している人が多いようです。40歳以上の中高年に多く、男性よりも女性にやや多い傾向があります。

原因として鉄欠乏貧血や腎不全など身体的疾患が関係していることもありますが、これといった原因がない場合が多いです。

治療には飲み薬や貼り薬を使います。治療を開始すると速やかに改善することが多いです。

適切な治療をすれば毎晩の“不快感”から解放されて快眠を得られるようになるので、広く知ってもらいたい睡眠障害の1つなのです。

新しい抗うつ薬

近年、うつ病の薬物治療には、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)というグループの抗うつ薬が主に使われています。
日本ではSSRIとして、レクサプロ、ジェイゾロフト、パキシル、デプロメール/ルボックスという商品名の抗うつ薬があり、SNRIとしてサインバルタ、イフェクサー、トレドミンという商品名の抗うつ薬があります。
これらSSRIやSNRIは、昔から使われてきた三環系抗うつ薬というグループに比べて副作用が少ないため、うつ病治療の主流となってきました。

この度、新しくセロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤というタイプの抗うつ薬が日本で使われることになりました。

トリンテリックスという商品名です。11月27日(水)から処方できるようになります。

今までにない作用機序の薬なので、期待したいところです。抗うつ薬をいろいろ変えて使ってもなかなか改善が得られない患者さんもいらっしゃいます。その場合、違うタイプの抗うつ薬を使うことで改善することもあります。治療の選択肢が増えるということは喜ばしいことです。

 

刺身

今宵は居酒屋で日々の疲れを癒しました。(^ム^)

刺身の盛り合わせが特に絶品でした!

美味しい日本酒と共に愉しみました。(^O^)

 

 

睡眠関連摂食障害

睡眠関連摂食障害 (Sleep-related eating disorder) という睡眠障害があります。

夜、眠っている間に起き上がり、無意識のうちに何かを食べて、また眠るというものです。
そのような行動を全く覚えていないか、なんとなく覚えているような・・・という程度の記憶です。朝になって食べた形跡を見て、「また食べたんだなぁ・・・」という感じです。

夜中に無意識のうちに冷蔵庫や戸棚から食べ物を探して食べます。
高カロリーの食品を食べることが多いですが、本来食べるはずでないもの(未調理の食品やペットフードなど)を食べてしまうこともあります。
無意識のまま調理をすることもあり、それに伴いケガをすることもあります。
このようなエピソードを時々、あるいは毎晩のように繰り返すため、体重増加や日中の眠気を生じてしまうことがあります。

一般的にはあまり知られていない睡眠障害ですが、さほど稀な疾患ではありません。外国での調査ですが、一般大学生で100人中4〜5人に発症していたという報告もあります。
20代以降の女性に多い傾向があります。

原因ははっきり分かっていませんが、ある種の睡眠薬の副作用として出現することもあります。

睡眠薬の副作用だとすれば、それを中止か変更する必要があります。睡眠薬と関係ない場合は、このような症状を抑えるのに効果のある薬で対処することもできます。

 

診察室の飾り

診察室の片隅には、流木アートを使ってちょっとした晩秋の飾りをしています。

診察中、なるべく和んだ気持ちになって頂ければと思います。(*^_^*)

 

犬の睡眠

犬の睡眠はだいたい1日12~15時間くらいと言われています。

犬も元々は野生の動物だったため、外敵に襲われそうになったらすぐに逃げられるように浅い睡眠がほとんどのようです。その分、睡眠時間は長くなっているようです。

我が家の愛犬は老犬ということもあり、1日23時間くらい眠っているんじゃないか?というくらい暇さえあれば眠っています。しかも、眠るといつも舌をダラ~ンと出しています…。(^^;)

 

タイヤ交換

タイヤ交換をしました!

今年は新品のスタットレスタイヤに買い替えました。

今日は秋田市で初雪が観測されたそうです。街中の道路に積もるのはまだ先だと思いますが、タイヤ交換しておくと安心ですね。(*^^)v

 

パニック障害

突然、激しい不安・恐怖感に襲われ、動悸・息切れ・めまいなどが生じる発作を「パニック発作」といいます。このような発作を繰り返すのが「パニック障害」です。稀な疾患ではなく、100人中1~2人にみられます。

「パニック発作」では次のような症状がみられます。
▶このまま死ぬのではないかという強い不安・恐怖感
▶息苦しい、呼吸が速くなる
▶胸がドキドキする
▶めまい・ふらつき・吐き気
▶冷感・熱感・ほてり・発汗
▶手足のしびれ・ふるえ
▶血の気が引くような感覚・現実的でない感覚 など

動悸や息苦しさのため、心電図やレントゲンなど内科的な検査をしても特に異常はみられません。

パニック発作を繰り返していると、「また発作が起きるのではないか」「外出先で発作が起きたらどうしよう」という不安(予期不安)を持つようになります。そして、以前発作が起きた場所や状況を避けるようになります。車の運転ができなくなる人も多く、特に高速道路、トンネル、橋などが怖くなることがあります。
そのため日常生活に支障をきたすようになり、ゆううつな気分が続くこともあります。

パニック障害を克服するためには、まずはこの病気のことをよく理解することが大切です。パニック発作は気の持ちようで起こるのではなく、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れることで起こると考えられています。パニック発作が起きても、そのために死ぬことはありません。1回の発作は数分程度で必ず治まります。

パニック発作を抑えるためには、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)というタイプの抗うつ薬を用います。抗不安薬を使うこともあります。
パニック発作が起こらなくなってくると、「また発作が起きるのではないか」という不安が薄れていきます。そして少しずつ安心して日常生活を送れるようになります。
きちんと治療すれば改善できます。

 

年末年始の休診日について

年末は12月28日(土)まで診療いたします。

年始は1月4日(土)から診療いたします。

2019年12月29日(日)〜2020年1月3日(金)が年末年始の休診日になります。

よろしくお願いいたします。

 

ゾウの睡眠

地上の動物の中で最も巨体のゾウ。
その睡眠時間は意外と短く2〜3時間程度です。
体が大きい分、その巨体を維持するために大量のエサを食べる必要があります。食事の時間が長いため、睡眠時間が短いようです。また、こんな巨体でも外敵への警戒心が強く、ゆっくり眠ってもいられないようです。立ったまま眠ったりもするようです。飼育環境にいるゾウは自然界のゾウよりも少し長く眠ると言われています。