院長ブログ

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睡眠関連摂食障害

睡眠関連摂食障害 (Sleep-related eating disorder) という睡眠障害があります。

夜、眠っている間に起き上がり、無意識のうちに何かを食べて、また眠るというものです。
そのような行動を全く覚えていないか、なんとなく覚えているような・・・という程度の記憶です。朝になって食べた形跡を見て、「また食べたんだなぁ・・・」という感じです。

夜中に無意識のうちに冷蔵庫や戸棚から食べ物を探して食べます。
高カロリーの食品を食べることが多いですが、本来食べるはずでないもの(未調理の食品やペットフードなど)を食べてしまうこともあります。
無意識のまま調理をすることもあり、それに伴いケガをすることもあります。
このようなエピソードを時々、あるいは毎晩のように繰り返すため、体重増加や日中の眠気を生じてしまうことがあります。

一般的にはあまり知られていない睡眠障害ですが、さほど稀な疾患ではありません。外国での調査ですが、一般大学生で100人中4〜5人に発症していたという報告もあります。
20代以降の女性に多い傾向があります。

原因ははっきり分かっていませんが、ある種の睡眠薬の副作用として出現することもあります。

睡眠薬の副作用だとすれば、それを中止か変更する必要があります。睡眠薬と関係ない場合は、このような症状を抑えるのに効果のある薬で対処することもできます。