2019年11月25日
近年、うつ病の薬物治療には、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)とセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)というグループの抗うつ薬が主に使われています。
日本ではSSRIとして、レクサプロ、ジェイゾロフト、パキシル、デプロメール/ルボックスという商品名の抗うつ薬があり、SNRIとしてサインバルタ、イフェクサー、トレドミンという商品名の抗うつ薬があります。
これらSSRIやSNRIは、昔から使われてきた三環系抗うつ薬というグループに比べて副作用が少ないため、うつ病治療の主流となってきました。
この度、新しくセロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤というタイプの抗うつ薬が日本で使われることになりました。
トリンテリックスという商品名です。11月27日(水)から処方できるようになります。
今までにない作用機序の薬なので、期待したいところです。抗うつ薬をいろいろ変えて使ってもなかなか改善が得られない患者さんもいらっしゃいます。その場合、違うタイプの抗うつ薬を使うことで改善することもあります。治療の選択肢が増えるということは喜ばしいことです。
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