2020年05月21日
睡眠には大きく分けて「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という2種類の睡眠があります。
レム(REM)はRapid Eye Movementの略で、目がピクピクと急速に動いているときの睡眠を「レム睡眠」、そうでない睡眠を「ノンレム睡眠」と言います。
人の睡眠をよく観察すると、レム睡眠のときはまぶたがうっすらと開き、目がピクピクと活発に動いています。ノンレム睡眠のときはスヤスヤと深い寝息をたててぐっすり眠っています。
<レム睡眠>
レム睡眠中は、全身の筋肉の緊張が緩み、力が入らないダラ〜ンとした状態にあります。一方で、脳は活発に働き、このとき夢を見ています。睡眠中、レム睡眠のたびに夢を見ますが、そこで覚醒しなければその夢を覚えていません。覚醒するとそのときの夢が記憶に残ります。怖い夢を見て、驚いてハッと目を醒ますことがありますね。そういうときの夢は記憶に残ります。怖い夢や変な夢ほど覚えているのはそのためです。
<ノンレム睡眠>
ノンレム睡眠は、脳を休息させることが主な意義だと考えられています。睡眠の深さによって4段階(ステージ1・2・3・4)に分けられています。眠りに入ると、まずステージ1の浅い睡眠となり、次いでステージ2→3→4と、深い睡眠に進んでいきます。ステージ4の睡眠は熟睡している状態で、多少のことでは覚醒しません。
一晩の睡眠中、レム睡眠とノンレム睡眠は約90分の周期で繰り返されていますが、睡眠の前半はノンレム睡眠の割合が多く、朝が近づくにつれてレム睡眠の割合が多くなる傾向があります。そのため、明け方ほど夢をみやすいのです。
レム睡眠中は脳が活発に働いているため、それに関連した睡眠障害があります。「レム睡眠行動障害」、「寝言」、「悪夢」といった睡眠時随伴症です。
多少の寝言や悪夢は問題ありませんが、大声で叫ぶほどの寝言や悪夢で何度も目が覚めるようであれば、そのせいで熟睡できず、日中の眠気が強くなったりしますので、治療したほうがいい場合があります。
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