院長ブログ

過去のブログ記事(2019年10月まで)はこちら »

新しい抗精神病薬「ラツーダ」

6月11日に「ラツーダ」という新しい抗精神病薬が発売され、処方できるようになりました。

このお薬は、「双極性障害のうつ症状」「統合失調症」の治療に使われます。

従来の治療薬と比べて作用機序が独特なところがあるため、これまでの治療で効果が乏しかった場合でも改善を期待して使用してみるとよさそうです。特に、心療内科・精神科領域では、「双極性障害のうつ症状」は治療が難渋することが多いです。双極性障害ではうつ状態であっても、うつ病に使う抗うつ薬を使うと、かえって不安定になる場合が多いので、治療薬の選択は苦労することが多いです。今回、新たな治療選択肢が増えたことは頼もしいことです。